映画興行の記事に今後は、Rotten Tomatoes の観客評価の支持率を掲載するのをやめます。


CIA Movie News は、CIA★こちら映画中央情報局ですの頃から、10年以上にわたって、全米映画興行ランキングの記事を続けてきました。


映画の人気や関心の度合いを示す興行成績の数字にあわせて、観賞価値を推測する指針として、これまで映画の格付けサイト Rotten Tomatoes が分析したレビューの支持率の数値を添えて、掲載してきましたが、評論家と一般の観客の双方の支持率のうち、観客の評価の方を廃止します。



その決め手の理由は、この週末に SNS で進展をお伝えした「キャプテン・マーベル」の観客の評価の支持率が低くなるように、故意に数字を落としめるキャンペーンが、心ない人たちによって行われ、現実に誤った評価の支持率が表示されてしまったことと、ついに Rotten Tomatoes が、ユーザーの評価の投稿を大量に削除するという最終的な手段をとってしまったことです。


主に女性差別を目的として、暗黙のうちに結びついたアンチ集団が、実際には映画を観ないまま、大量の低い評価を投稿するというのは、まさに見過ごせない問題ですが、しかし、レビュー・サイトがユーザーの評価を一方的に削除し、支持率の調整をはかるというのも、とうてい感心できません。

政治家の選挙で言えば、例え有権者であっても、アンチによる投票は一方的に無効と見なす…というのと同じなわけですから、その選挙はもう、とても公平なものとは思えませんが、それにしても、5万件以上もの膨大な数の不正な評価の投稿が、「キャプテン・マーベル」に対して、行われた…というのは常軌を逸しています…。


本来は烏合の衆の人々が、何らかのキッカケをもとにして、共通の目的を抱き、いつの間にか組織だった行動をとり、ネット上の映画の評価を強引に変えるというのは、2008年公開のヴァンパイア恋愛映画「トワイライト」から始まったように記憶しています。


その「トワイライト」ファンの熱狂的に盛り上げようとする行動も度を過ぎて、呆れたものでしたが、しかし、その根っこの動機は「トワイライト」がスキ!!という前向きなものでした。

ある映画や出演者のスターを好きな人たちが、スキスキスキ…!!を連発するのは、そうでない人にとっては、うっとうしいかもしれませんが、だからと言って、誰しも好きな映画やスターはきっと、それぞれにお持ちのはずですし、好きのファン感情は映画界を支える土台の基礎になっているものですから、容易には否定できません。

しかしながら、「キャプテン・マーベル」に対して行われた攻撃の映画テロには一切、まったく前向きな要素がありません。ひたすら根拠のない敵意や悪意です。

2015年公開の「スター・ウォーズ : ザ・ラスト・ジェダイ」の時には、果たして、現実に映画の価値を貶めるために集団的に行動する人たちがいるんだろうか?!と半信半疑のまま、押し切られてしまいましたが、悪意のイタズラをくり返すネットの鬼っ子どもに、もう騙されてはいけません!!

Star Wars :「スター・ウォーズ : ザ・ラスト・ジェダイ」はゴミ映画 ! ! と、映画の格付けサイト Rotten Tomatoes が公式に認定 ! ! - CIA Movie News


今後は一般の観客の反応を知る手がかりは、ネット上の投稿、または投票によるものではなく、41年前の1978年から映画業界の指針になっている出口調査のシネマスコアの方を注視して下さい。

シネマスコアの見方のカンタンな基準としては、“ B+ ” から上であれば、映画館に足を運んで、お金を払う価値があり!!、それより下の “ B ” からは、言わば “ 並 ” の平凡な出来栄えですから、いずれレンタルで観たり、無料の配信に落ちてくるのを待ってもよい…ということになりますが、“ D ” や “ F ” の極めて低いスコアの場合は、その映画を観るのはもう単に時間の無駄です。それをわざわざ、お金を払って観た観客は、ダメな映画の作り手に対する怒りよりも、事前に映画の価値を見極めることが出来なかった愚かさを恥じて、自分自身を呪っていることになります!!



なお、「キャプテン・マーベル」は、Rotten Tomatoes では、観る価値のない腐敗した映画に認定されていますが、出口調査のシネマスコアでは、まったく正反対の最高の “ A+ ” の一歩手前の “ A ” クラスの傑作に位置づけられています。


ぼくビリー自身が疑問を抱くものを、読者のCIA リーダーのみなさんに紹介することはできません。なので、Rotten Tomatoes の観客評価の掲載はもう、やめることにします…。