Movie theater survival : 映画館が感染対策の休業を強いられた上映中止により、配信市場に活路を求めた映画スタジオは、むしろ興行の集金力を再認識したので、映画館はなくならず復活するだろうというニュースが伝えられた‼️

アメリカの映画館の劇場主たちは、話題の新作映画が自分たちのスクリーンではなく、観客の自宅のテレビやパソコンに映し出される…


…はめになったパンデミック禍の配信リリースについて、当然のことながら不満の感情を抱いてはいるものの、政府や自治体の要請にもとづいて、映画館は扉を閉ざしたわけだから、映画スタジオが自分たちの利益を維持するために配信に活路を求めるしかなかったのも同様に当然のこととして、理解を示している…という現状を取材した CNBC ニュースが伝えてくれました。


…と、つまり、映画の配信リリースが増えたからといって、映画館と映画スタジオとが対立する敵同士のような関係におちいったのではなく、パンデミック禍の厳しい現実を共に生き延びて、映画復活の機会をうかがい、一緒に手探りをしているのが実際のところであり、パートナーシップは基本的には変わらないようです。

映画館はそもそも、新作映画の供給がなければ、単に椅子が並んでいるだけの場所ですから、肝心の映画を与えてくれるスタジオとケンカをして、関係を絶つことはできないわけですが、しかし、映画を二次市場に出す Blu-ray 発売のまえに少なくとも74日間から90日間、つまり、約3ヶ月間は映画館でのみ上映するという取り決めが、パンデミック禍に崩れてしまい、大作映画でも封切りと同時に配信や、上映から17日後には配信を始めるかもしれない…という新たな仕組みに変わってしまったのには不満とイラ立ちを覚えているとのこと。

特にワーナー・ブラザースが今年2021年公開の新作映画をすべて、アメリカ国内では封切りと同時に配信の方針を定めたことには怒りと憤りを覚えているそうですが、でも、それにしても実はワーナーの判断ではなく、新たに親会社になった AT&T、つまり日本で言えば、NTT のような通信会社の上層部が決めたことですから、子会社のワーナーの配給を責めても仕方がない…というのも理解はしているそうです。


それに、アメリカの映画館が現在の時点で約35%しか稼働していないことや、ココでお伝えしたように、せっかくの有効なワクチンの接種も順調にはかどってはいない現状からすると、映画館が以前の軌道に戻って、集客力を回復するのは来年の2022年に入ってから…という見方は全く現実的のように思えますから、今年の映画は全部配信にして、サブスクの会員を集めることに励め!!という AT&T の考えもカンタンに間違っているとは言えません…。


となれば、そうしてウイルスに振り回されているうちに映画館の興行は消え失せて、映画は配信を通じて、自宅で観るのが普通の当たり前へと様変わりをしてしまうのでは…?!と思われそうですが、「ムーラン」を有料のプレミア配信に踏み切ったディズニーが、大ヒット確実と言えるマーベル作品「ブラック・ウィドウ」(5月7日全米公開)はあくまでも映画館での上映にこだわっていることからも察せられるように…、

新年2021年に最も期待するブロックバスター映画の第1位は、マーベル復活の「ブラック・ウィドウ」‼️ | Billy's Journal


市場調査会社 MKM パートナーズのエンタメ分野のアナリスト、エリック・ハンドラー氏によれば、昨年からのパンデミック禍に様々なリリースの形態を試した映画スタジオは今のところにおいては、やはり最も稼ぐことができるのは昔ながらの映画館での上映であって、配信は興行にとって代わるものではない…という時期尚早をこそ、むしろ学んだそうですから…、


映画館はいずれ復活するでしょう…と前向きな予想を語ってくれています!!、ということは、ハリウッドの映画スタジオが新作を作っても、映画館では上映せず、いきなり Blu-ray として販売するというオリジナル・ビデオのスタイルは、これまでにもあるわけですから、配信の市場とは今の時点では、それが進化したものとして、ひとまず受けとめておけばよいのかもしれません。

ただし、それでも作品に応じて、映画館で上映して、チケット代を稼ぐか、それとも配信のサブスク会員費を集めるか?!の判断が迫られる機会と範囲は増すでしょうから、劇場公開映画の数は減っていくかもしれないことを踏まえると、大手の映画館チェーンはさておき、中小や個人経営の映画館の存続は厳しくなっていきそうですね…。
ぼくビリーとしては、マーベル・シネマティック・ユニバースが映画と配信の作品は似て非なるものとして、劇場公開映画ごとの物語と物語の間の出来事を描いて、橋渡しをするのが配信シリーズだと位置づけているかのような考え方が、映画と配信の作品とが共存するにあたって、ひとつの良い例になるのかも…?!と期待しています。



なお、CIA では、今年2021年からは配信とテレビのシリーズものついては、Movie News ではなく、この EXTRA+ に記事を掲載しようと考えています。シリーズものを回を追って、その都度に観ている皆さんはよいのですが、シーズン全話配信されてから、まとめて一気に観よう!!というような観方をする人もいるので、ほかの映画の記事のついでに、うっかりとネタバレを目にしてしまう可能性を出来るだけ避けたいからです。

基本的にはひとつの物語で終わる映画と、次々に物語が連続するから、以前の回やシーズンの展開に全くふれないわけにはいかないシリーズものとでは取り組み方を変えて、それぞれ記事の場所を分けたほうが無難かもしれません。なので、EXTRA に「+」をつけました(笑)。