【連載】イシイさんが映画について喋りたい事を喋るだけの話 : 第8回「ワイルド・スピード : スーパーコンボ」(TOHOシネマズ 新宿)

By Billy - 8/03/2019


【注意】やたらと「バカ」を連発してるけど、すべてホメ言葉です。



" スーパーコンボ " っていう、バケツ入りのコーラとポップコーンみたいな頭の悪いファーストフード・メニューっぽい邦題。しかし実際はそれどころか、コーラ満タンのタンクローリーと、ポップコーンを山盛りにしたダンプカーが突っ込んでくるような超特大のバカ映画!つまり最高!!!


潜入捜査モノとして傑作だった 1 作目から、スピンオフとは言え、ここまでブッ飛んだバカ映画になるとはだれが想像しただろうか!?、言うなれば、「13日の金曜日」シリーズにおける「ジェイソンX」、またはガンダム・シリーズにおける「機動武闘伝Gガンダム」だ!

サモアン気質のホットなロック様(やっぱり、この呼び方が一番しっくりくる)と、イギリス気質のクールなステイサムの凸凹過ぎて、かみ合わないはずのコンビが、一周まわって息がピッタリ!

何をするにしてもステイサムを挑発するロック様と、それを軽く受け流すステイサム(しかしたまに失敗)のバカバカしい意地の張り合いが楽しすぎて、ふたりの会話だけでも永遠に聞いていたい!


アクションもパワー系のロック様とテクニック系のステイサムって区分けで、全方位に楽しめる。そして、重力とか物理法則を超越した大バカアクションシーンも炸裂しまくる!

今までのシリーズでも、ビルからビルへと車が飛んだり、氷の上を滑ってくる魚雷を腕力で押しのけたりと、呆れかえるバカアクションを見せてくれてたけど、まだまだ上乗せしてくるか!

当時度肝を抜かれた「MEGA MAX」の市中金庫引き回しなんて今見ると「なんて常識的なアクションだ!」って思うよ!、ロック様が飛んでいる戦闘ヘリを素手でトラックにつなぎ止めるなんて、似たようなことを「キャプテン・アメリカ : シビル・ウォー」でキャップがやってたけど、ロック様は普通の人間のはずだよね!?


「ジョン・ウィック」シリーズや「アトミック・ブロンド」の生々しいリアリティのあるアクションでスゲー!と思わせておきながら、「デッドプール 2」や今回みたいな荒唐無稽過ぎる大バカアクションでも(違った意味で)スゲー!と思わせてくれるって、振り幅がスゴイなデヴィッド・リーチ。

敵役となった、セクシーな俳優に選ばれたり、007 の候補に推されたりと絶好調のイドリス・エルバも、遺伝子操作で度を超えた筋力強化されたり、ターミネーターみたいに視覚情報を分析できたり銃弾を弾いたりと…、


小学生が考えた「ぼくのかんがえたさいきょうのてき」みたいな強化人間という設定で、「黒いスーパーマンだ!」とまで言っちゃう過去演じた中で最もバカっぽい役なのが素晴らしい。

だけど超能天気映画と化した「マイティ・ソー : バトルロワイヤル」の中でさえシリアスにヘイムダルを演じてたように、ある意味でこの映画で唯一の真面目で哀愁のあるキャラでもあったんで、エルバが演じた甲斐があった。


それと、この映画って、ロック様のレスラー時代の必殺技(?)の " ピープルズ・アイブロー " をネタにしたり、ステイサムが出演した「ミニミニ大作戦」を思い出させるセリフとか、メタな要素が多いんだけど、CIA 局員としてサプライズ登場したのが、メタの権化のようなハリウッドで1番の大バカ野郎だったのに大爆笑!!!、しっかり自身の主演作を思わせる発言もしたりで、普通だったら作品のバランスを崩しちゃうほどの悪ふざけなんだけど、ハナからこの映画にバランスなんか求めちゃいないので全然 OK!

Photo Credit: © Universal Pictures. All Rights Reserved.

あと、重火器で武装したり戦闘ヘリを持ったりしてるのに、最終的には肉弾戦でケリをつけるってのが、完全にジャッキー映画だったんで、こう思ったね。ルーク・エヴァンスも再招集して、ショウ一家を主人公にした、さらなるスピンオフ作っちゃえと。タイトルはもちろん「ショウ・ブラザース」。敵となるのはカンフー軍団、ボスは三節棍持ったリュー・チャーフィーで。



Photo Credit: © Hideaki Ishii. All Rights Reserved.



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